基本領域2つの専門医を取得することをダブルボードといいます

日本専門医機構が定めた19の基本領域の中から、2つの専門医を取得することをダブルボードといいます。それぞれの専門医を取得するためには時間と努力が必要ですし、さらにそれらを維持していくためにも、精進が必要です。しかしながら、全身を診る救急科の医師がさらに専門性を深めるためにダブルボードを取得することは、救急科医師としての裁量を広げ、疾病の根治を目指すことができ、他科の医師との重要なハブになることが可能となり、さらに医療に貢献できる医師となることができます。

慶應救急科はダブルボードの取得を推奨しています

基本領域2つの専門医を取得して維持することは、険しい道のりですし、道半ばで志を見失ってしまうこともあるかもしれません。我々は科を挙げて、ダブルボードの取得を応援しています。多くのケースは最初に救急科専門医を取得し、その後に次の専門医取得を、プログラム制あるいはカリキュラム制で目指すことになりますが、我々は大学病院内で他科とのコミュニケーションを密にとり、単位互換や、より良いカリキュラムあるいはプログラムに出会えるという意味で、2つ目の専門医をより安全に、質の高い研修で取得できるようにバックアップしています。

ダブルボード取得後のキャリアパスも非常に大切です

ダブルボードを取得することが目的ではなく、取得してからが新たなスタートです。我々は、ダブルボードを取得していることを、臨床に、そして研究にどのように活かしていけるか、日夜可能性を探り、末長く、実りの多いキャリアとなるように、バックアップしていくことを心掛けています。