D3救急科専門研修プログラムER+集中治療研修重視型
慶應義塾大学病院 救急医学教室 松村一希(卒後3年目)
2016年 慶應義塾大学医学部卒業
高校時代は進路に悩みつつも、自分の親友が怪我をするというイベントを経て、医療というよくわからないものに向き合いたいと思い医学部に入りました。医学部硬式野球部に所属しつつ、IT企業でインターンしたり、医療系NPOで活動したりと、多様な価値観に触れて育った学生生活でした。
卒後1〜2年目 済生会宇都宮病院 初期臨床研修医
研修医の間は、3次救急病院で重症例も含め多様な疾患を見たいという気持ちと、当時は外科系志望だったこともあり、慶應関連病院で最も外科系と救急がしっかりしていた病院を選びました。また、学生時代のように多様な環境に身をおくのではなく、あえて医学のみに没頭できる環境を選択しました。その選択は大正解で、豊富な症例から本当に多くの経験をさせて頂きました。
進路は心臓外科、消化器外科、循環器内科の中でずっと悩んでいましたが、各科ローテート中にICU管理の面白さを実感し、集中治療医を志したいと2年目の7月に決心しました。
卒後3年目 慶應義塾大学病院 救急医学教室
後期研修先としていくつか病院を見てきましたが、慶應の先生の論理的思考、エビデンスベーストな考え方に触れ、野戦病院で研修を行ってきた自分に足りないものがここにあると痛感しました。また、救急・集中治療の分野は特に新しいエビデンスを生み出そうという雰囲気が強く、慶應の救急科でも若手のうちから多くの臨床研究を行っていることにも惹かれました。私はとにかく新しいものに触れ、新しいものを創ることに強い興味を持っているため、ここがまさに自分に合っている環境であると感じました。
まだ慶應にて働き始めて間もないですが、研修医時代とは全く異なる質の高いカンファレンスに触れ、日々多くのことを学んでいます。症例数は決して多くないのかもしれませんが、その分密度が濃い時間を過ごせています。そして、私も小規模ながら臨床研究を3年目の段階から始める予定です。
今後
近い目標としては、4年目はまたハイボリュームセンターにて、3年目で学んだことを生かしていきたいと考えております。それ以降に大学院に入り、集中治療の分野で大きな臨床研究を回していきたいです。今後、社会の中でビックデータやAIなどの技術革新が進む中で、それを医療者の視点から組み込み、より患者のため、あるいは我々医師のために活用していくことが肝要になると私は考えています。慶應の医師はガイドラインを学ぶのではなく作る側になるべきだ、と学生時代から言われてきましたが、まさにその精神を持ち、新しいエビデンスを臨床に生かし、世に貢献していきたいと考えております。
D6外科系救急医プログラム
慶應義塾大学病院 救急科専修医 山下幾太郎
2013年3月 熊本大学医学部卒業
熊本大学医学部で6年間過ごしました。準硬式野球部に所属し、野球漬けの学生時代を過ごしました。臨床実習の際に血液内科に興味を持つようになりました。
2013年4月〜 2015年3月 国立病院機構熊本医療センター 初期臨床研修医
熊本医療センターでは、様々な科をローテーションしました。同期にも恵まれ充実した2年間を過ごしました。救急医療にも力を入れている病院で、救急・集中治療にも興味を持つようになりました。血液内科、救急でかなり迷いましたが、まずは全身管理をできるようになりたいと思い、救命救急部に入ることになりました。
2015年4月〜 2017年3月 国立病院機構熊本医療センター 救命救急部
ER、集中治療共に多くの経験をできました。救急を学ぶうち、外傷治療をもっとしっかりと学びたいと思うようになりました。
2017年4月〜 2017年9月 国立病院機構大阪医療センター 総合救急部
半年間、大阪医療センターに出向しました。完結型の救命センターで、これまで深く関わることのなかった熱傷や外傷の症例を外来から病棟管理まで経験でき、有意義な時間となりました。
2017年10月〜 2018年3月 国立病院機構熊本医療センター 救命救急部
熊本医療センターに戻った後、縁あって慶應義塾大学病院に見学に行く機会を頂きました。カンファレンスの熱い雰囲気や、スタッフの意識の高さを肌で感じ、外傷治療を中心に基礎から勉強したいと思い、同院で学ばせていただくことになりました。
2018年4月〜 慶応義塾大学病院救急科 専修医
D13 trauma surgeon
Ryo Yamamoto, MD, Trauma Service, Department of Emergency and Critical Care Medicine, Keio University School of Medicine, Tokyo, Japan
Fellowship, Trauma Surgery, University of Texas Health Science Center at San Antonio, San Antonio, TX, 2015-2017
Fellowship, Trauma Surgery, Saiseikai Utsunomiya Hospital, Tochigi, Japan, 2013-2014
Fellowship, Acute Care Surgery, Saiseikai Yokohamashi Tobu Hospital, Kanagawa, Japan, 2012-2013
Residency, Keio University School of Medicine, Tokyo, Japan, 2008-2012
MD, Keio University School of Medicine, Tokyo, Japan, 2006
Dr. Yamamoto was born in Kanagawa, Japan, where he earned his medical degree from Keio University School of Medicine in 2006. Dr. Yamamoto completed his residency at Keio University School of Medicine in 2012. After residency, he practiced trauma and acute care surgery as a fellow in Japan and received his board certification from the Japanese Board of Surgery and the Japanese Board of Emergency Medicine in 2013. He then moved to San Antonio, Texas and completed the Trauma Sergery Fellowship at the University of Texas Health Science Center in January 2017 and subsequently joined the faculty at the Trauma Service, Department of Emergency and Critical Care Medicine, Keio University School of Medicine, Tokyo, Japan.